起業時の資金調達と起業後の資金調達の違い
事業を開始した後の資金調達は、創業前の資金調達とはやるべき行動も金融機関の対応もかなり変わってきます。
これは起業後半年以上の事業であろうと、数百年の歴史のある事業であろうと、全てについて同じです。
まず最重要問題は「その事業で利益が出ているか?」です。
資金調達時における利益の重要性
金融機関に既存の事業者が融資の申し込みに行った場合、最初に3期分の決算書と今期の試算表を求められます(3期を終わっていない事業の場合、あるだけの決算書)
そこで最初に担当者が見るのは、この「利益」となります。
事業性評価融資の時代となったため、かつてのように利益だけで事業を評価したり、担保や保証だけに頼った融資は減少傾向にあります。
しかし、それでもその事業を判断するのに最も重要な指標であることは間違いありません。
赤字の原因による対応の変化
重要なのはその赤字の原因です。
たとえば
「それまでは黒字だったが、前期だけ取引先の倒産で赤字になった」
というように原因がはっきりしている場合、今期以降はそれをカバーしてまた利益を確保できる見込みが十分にあるかどうかです。
その見込みがあるのだったら、それをどうやって銀行の融資担当者に伝えられるかの問題になります。