こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
先日の日経新聞に興味を引かれる記事がありました。
自分は、最初に就職したのが東京の上場している建設会社でした。
その後、茨城に帰ってきて就職したのが半分同族経営である中小の建設会社でした。
なので、開かれた会社も閉じた会社もどちらも経験していますが、この調査結果については頷けるものがあります。
もちろんどちらがいいかという話ではないのですが、企業の規模の違いを差し引いても、双方には相当の雰囲気や文化の違いがあります。
当然のことですが
「同族会社=支配株主がいる」
ということであり、その場合多くが「支配株主=経営者」です。
良くも悪くも経営者の権力は強くなり、従業員は当然その経営者を強く意識します。
そしてこのあたりの要素から、同族企業とそうでない企業の文化や感性、風習などに大きな違いが出てきます。
個人でもそうですが、企業が取引先を選ぶ場合、当然自分たちと共通した感性を持つ相手の方が、取引がスムーズに行きます。
全く価値観も感性も違う
「何を考えているかわからない」
異文化の相手との取引は、担当者にとっても苦痛でしょうし、不信感を常に抱くことになります。
例えば、自分が最初に就職した上場企業を例に取れば
「ビジネスライクな論理」
の通用しない取引先は敬遠されるような雰囲気がありました。
逆に同族会社の場合には取引先との
「長年の付き合い」
「会社の雰囲気」
「経営者の考え方」
などを知らずに見ていたと感じます。
もちろん、同族会社であっても大手の公開企業と取引しなければならないことは多々あるのですが、それらの企業には特別思い入れはありませんでした。
法人であっても担当者も経営者も個人の人間です。
付き合う相手に感性の同じ話の通じる相手を選ぶのは当然なのかも知れません。