事業における事務の重要性

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

先日以前事務の重要性ついてこのブログに書きましたが、さらに続けます。

なぜ事務方がしっかりしていると企業が発展するかというと、まず法人というのは税法、会社法、労働基準法などさまざまな法律や規定にがんじがらめに縛られているものですが、技術系、営業系の経営者にはそれが往々にして見えていないことがあります。

営業が仕事を取ってくる

→ 製品を納品する、あるいはサービスを提供する、あるいは現場を施工する

→ 金をもらう

これしか見えていない経営者や幹部社員、社員は意外と多い。

そこで時に追い詰められた経営者、あるいは逆に意欲のある経営者はルールから脱線する誘惑に駆られます。

これに歯止めを掛けられるのは、一番に事務方です。

経営者がルールから当然に逸脱するような組織では、従業員のモチベーションが上がりません。

短期的にはともかく、長期的には発展もしません。

また組織の将来を見据えた提案ができるのも事務方です。

なぜなら全体の経営的な数字を肌で掴んでいるのは事務方だけだからです。

たとえば、収益を伸ばすため、組織を発展させるために何が足りないのか、人員か、設備か、技術か、資格か、許可か、そう言った会社全体を俯瞰して、いい方向に向かうための提案ができるのは、管理部門である事務方しかありません。

またルールの範囲内で何ができるか、またアイデアを実現するためにどのような補助金や助成金があるのか、どのような資金調達手段あるのかなどの提案も事務方しかできません。

逆に言えば、そういう経営者に寄り添って歯止めを掛ける、あるいは経営者に改善を提案していけない事務方は仕事の半分しかしていないと言えます。

またこの経営者に提案して会社をいい方向に導いていける立場にあることこそ、事務方の仕事の喜びだと言えます。

(あなたの組織のトップがあなたが何を提案しても聞く耳を持たない経営者である場合にはご愁傷様です)