こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
先日創業希望のお客様のコンサルティングを行ったのですが、そのとき
「創業融資はもらいたくない」
とそのお客様に言われました。
このお客様の場合十分な自己資金があるということもあるのですが、その理由としては
「起業してうまく収益を上げられるか自信がない。もしも返済できなくなったら金融機関に迷惑を掛ける」
と言うものでした。
世の中借金を踏み倒して涼しい顔をしている人も多い中、思わず拍手したくなる理由でした。
さてこの場合どうすればいいのでしょうか。
確かに十分な自己資金があれば、それが尽きるまでに廃業すれば誰にも迷惑は掛からないように思えます。
自分の資金を自分が何に使おうが、誰にも文句を言われる筋合いはありません。
しかし、自分の考えとしては
「自信がないならやめておきましょう」
です。
事業を始めた以上、必ずそこにはお客様や取引先が出現します。
自分が廃業すれば、金融機関には迷惑は掛からなくても、それら自分を当てにしてくれていた人たちに迷惑が掛かることもあります。
なにより自分が失った「貯金」そして「自信」を取り戻すのは並大抵ではありません。
もしかすると一生尾を引くこともあるでしょう。
起業では9割が失敗します。
なので、創業前の十分な準備や計画が必要ですが、最後の一歩を踏み出すのには確かに勇気が必要です。
ですが、それはあくまで十分な準備をした段階での話です(創業融資を受けることもその十分な準備の中に入ります)
先駆者の研究や、市場の研究、集客方法の研究などを十分に行って、事業計画を練ってその事業が継続できることを確認して、第三者の意見を聞いて、そうやって成功のイメージがつかめない内は起業するべきではないと考えます。
一旦始めた事業は継続しなければなりません。
そのための準備を十分に行って、成功のイメージを掴んで起業するべきです。