住宅ローンは融資の妨げになるか

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

日本政策金融公庫の創業計画書で6番目に聞かれていること「借入状況」です。

この借入状況は当然ですが、新規の創業融資を申請するときに、既存の借入はどこにどれくらいあるのか?を公庫が把握するために記載します。

借入残高と年間返済額を記載しますが、これらの金額から起業者の返済余力を計算します。

たとえば、所得金額に見合わない返済額であった場合、当然新規融資の返済が危ぶまれます。

また所得金額に見合わない借入残高であった場合、

「なぜこの金額になったのか?」

を担当者は気にします。

要するに「浪費家」であることを疑う、あるいは以前に何かトラブルがあると疑うわけで、心証が悪くなります。

借入の種類として「住宅ローン」「車のローン」を記載させますが、この残高が残っていることで審査が不利になると気にされる起業者もいます。

しかし、これは言ってみればあって当たり前の借入なので(特に茨城において車は必需品なので)それこそ浪費家を疑わせる常識はずれな金額でない限り、通常は問題になりません。

またこれらのローンが残っている場合、理屈から考えれば、起業後に収益が上がるまでは自己資金から返済額を差し引くべきなのですが、通常そこまでシビアには見られないようです。