事業計画を練る創業希望の女性

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

今、お客様から伺った創業プランを元に事業計画書を作成しています。

自分の場合少々凝った計画書にしすぎる傾向があるのですが、年末進行が始まった中、このペースでは休日も返上になるかも知れません。

それだけ仕事があるというのもありがたい話です。

創業のための事業計画書を書いていていつも思うのは、

「見ると聞くとは大違い」

と言うこと。

自信たっぷりのお客様の創業計画を、いざエクセルの収益計画書や資金繰り表に落としてみると

「融資を返済できる余力がない」
「事業主の給与が出ない」

などと言うことがあります。

(こういう場合、お客様とプランを練り直します)

逆に

「細々と始めて、多少利益が出ればいい」

というお客様の創業プランを同じように検証してみると

「儲け過ぎ?」

というくらい利益が出る計画になる場合もあります。

得てして後者のような起業者の場合

「設備に凝らない」
「ひとりでできることはとりあえずひとりでやる」

ような傾向があるので、設備資金も運転資金も大してかからない分、売上が小さくてもひとりあたりの利益は十分あるということになります。

やはり、日本公庫のいうように

「事業は小さく始めて大きく育てるのがコツ」
「設備に懲りすぎた開業は失敗する確率が上がる」

ということなのでしょう。

以前ある財務コンサルティングのセミナーのとき、

「たとえ事業主が頭でわかっていると思えることでも、改めて客観的な資料として提示すると、そこから見えてくるものがある」

と言われたことがあります。

これは起業者の場合も全く同じで、経験や頭の中で完璧に思える計画であっても、一度具体的な文章や数字にしてみることで、見えてくるものがあるはずです。

起業に際しては転ばぬ先の杖として必ず事業計画書を作りましょう。