補助金申請で怒れる申請者

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

以下は自分の体験に基づいた事実ですが、特に場所や時期、組織名などが特定できないように書かせていただきます。

以前お客様からの補助金申請書の作成依頼を受けて申請書を作成したのですが、その申請をするためにはある組織の承認を受ける必要がありました。

その組織に作成した申請書を持参し、担当者に承認をお願いしたのですが、その担当者は私の申請書を読んで「このままでは承認できない」と言いました。

「この補助金の申請対象には〇〇〇の要件が必要」

だと言うのです。

寝耳に水の話でした。

私は補助金の要項を何回も読み直しています。

そんな要件は必要とされていないことは当然わかりました。

とりあえず、ことを荒立てても仕方がないので、その場は持ち帰って検討するとしました。

さて帰って考えましたが、その要件を満たすためには、根底から申請内容を変える必要があります。

もう締切まで時間がないため、そんなことをやっていてはとても間に合いません。

そこで翌日その担当者に電話を掛け、

・そんな要件は必要とされていないはずであること

・もしもその要件がどうしても必要というなら、要項のどこに書いてあるのか教えてほしいこと

を言いました。

するとその担当はこともあろうに

「要項に書いていなくても、こちらではそうしている!」

と開き直ったのです。

これには参りました。

このままでは補助金申請書を提出できず、お客様に迷惑を掛けてしまいます。

そこで一計を案じ、その組織の上部組織に電話を掛けました。

そこで言われたこと。

私    「申請の要件として×××で〇〇〇が必要だと言われたのですが・・・」

電話の相手「どこの×××だ!そんなバカなことを言っているのは!!」

とにかく必要以上にことを荒立てるつもりもなかったので、その×××の名前を言うのは勘弁してもらいました。

ただ今のやりとりをそのまま×××の担当に伝えることを了承して貰って電話を切りました。

さてそのやりとりを組織の担当に言うと、受理すると言うこと。

その担当のところで申請書提出の手続をとって無事に受理されたのですが、その担当は最後まで無表情でした。

なぜこのようなことになったのか、担当者が要項を読み間違えたのか、それとも何か組織としての思惑があったのかわかりません。

ただ怖いのは、自分の場合にはすぐに相手が間違っていることがわかりましたが、他の事業主が何も知らずにその組織の担当者に補助金獲得のための相談にいった場合、おそらく同じ要件〇〇〇が必要だと説明されていたであろうことです。

申請の条件の根底に関わる要件であったために、それで申請を断念していたケースもあるのではないかと思います。

当事務所のような専門家に申請を依頼するメリットはこういうところにもあるのではないかと思います(最後はちょっと宣伝でした)