起業にマニュアルはない

起業を考えたとき最初にすること
RyanMcGuire / Pixabay
起業にはマニュアルはありません

あるのは参考書とセオリーだけです。

成功が約束された手順などないのです。

100人の創業希望者がいれば、100通りの目的、方法、結果があります。

またあなたの現在の立場が独身なのか、結婚しているのか、正社員なのか、専業主婦なのか、それともパート勤務なのか、24歳なのか56歳なのか98歳なのかなどによって様々に変化します。

その中で、当事務所が考える全ての起業者が最初に心がけるべきなのは以下のようなことです。

なぜ自分が起業するのか真剣に考える

起業は楽なことばかりではありません。

予想外のこと、思い通りにいかないことが数多くあります。

そのときに耐えられるか、それとも投げ出すかはこの起業への目的意識と、そこからくる情熱が大きく関係します。

創業融資を受ける際の、日本政策金融公庫の面談でもこの「なぜ起業するのか」は確認されることが多くあります。

自分の起業に目的意識と情熱が持てるかどうかは非常に重要な要素です。

このときに問題なのは「職場の人間関係がうまくいかないから起業して一人でやりたい」などという後ろ向きの理由の場合です。

ご自分を振り返って、自分の起業への願望がこういう負の感情から出発していると自覚できた場合には、少し立ち止まって見ることをお勧めします。

こういった後ろ向きの理由で起業しようとする場合、本当の意味で自分の開業に情熱を持てないことが多く、途中で停滞してしまう例が多くあります。

もうひとつ「金儲けがしたい」という目的も結局は「金がない生活から脱したい」という負の感情の裏返しであることが多く、同じように挫折することが多くあります。

事業継続のためには利益が必要であるのは当然ですが、それだけが目的では続かないことが多くあります。

起業しようとする業種について経験を積む

業界について経験があるのは、事業成功についての重要な要素です。

フランチャイズの起業は話が変わってきますが、それでも経験があった方がいいのはもちろんです。

最近は政策金融公庫も融資の条件としての経験年数を緩和する方向にありますが、それでも条件によっては業界経験が数年必要になります。

それだけ事業の成功の条件として重視していると言うことです。

もちろん業界の経験があるだけでうまくいくわけではありません。

実際に起業してみなければわからないことも多くあります。

しかし業界の経験があれば、成功の確率が上がるのは当然のことです。

また経験から導き出される事業計画には他人を説得させる力があります。

自分の強みと弱みを知る

あなたの強みはなんでしょうか?

起業を希望される方とお会いして感じるのは、ほとんどの方が自分の強みを自覚していないことです。

「普通の会社員をしていた」
「専業主婦をしていた」
「フリーターの経験しかない」

しかし、お会いしてお話を伺ってみると、ご自分では当たり前だと思っていること、あるいはもっとあからさまに弱点だと思っていることが実はその方の強みであることも少なくないのです。

たとえどんな立場にあったにしろ、そこでうまくいったこと、うまくいかなかったこと、年を取っていること、若くて経験がないこと、それぞれがご自分の強みになり得ます。

それこそ古来のことわざにあるように「長所は短所、短所は長所」です。

あなたが当たり前だと思っていることは実は他の人から見たら当たり前ではないのです。

しかし、自分が当たり前だと思っているものを強みとして起業に生かすためには、まず今までの人生を棚卸しして、その強みを自覚し、かつそれを生かす方策を考えなければなりません。

まず瞑想でもして、ご自分の今までの人生、今ご自分が置かれている状況、ご自分が他人にどう写るか、その上でどうやってお客様にアプローチしていくか、考えましょう。

創業計画書を書いてみる

自分が思い描いている事業のイメージを実際に書き出してみましょう。

事業の目的、事業の内容、創業の理由、主な取引先、販売する商品の単価、サービスの値段、創業後の売上げ予測、その利益の予測など。

そして書き出したら、それを人に見てもらいましょう。

自分のご主人でもいいですし、恋人でもいいです。

起業の先輩でも友人でもいいですし、当事務所のような専門家でもいいので、ぜひ多くの人に読んでもらって、実直な感想を聞きましょう。

起業すると言うことは、自分の考えた事業を形にして世に問うことでもあります。

まずその手始めだと考えましょう。