銀行の保証協会付融資

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

突然ですが、

「『プロパーでいいから融資を受けてくれ』と銀行に言われている」

というお話しを事業主様からこの一月で数件聞きました。

これだけで当然判断はできるわけもありませんが、史上初のマイナス金利が実施されて、さらに追加の緩和策なども検討されているようですが、やはり銀行の融資への姿勢は変わりつつあるのでしょうか?

マスコミの報道では、経済全体に対する効果はないか、あっても限定的であると言うのが基本的な論調のようです。

ちなみに「プロパー融資」と言うのは、銀行が融資をする際に保証協会の保証を付けないということです。

説明ついでに言えば、ここ何十年も銀行融資と言えば保証協会付の融資が中心でした。

(知り合いの若手銀行員に聞いたら「保証協会付以外の融資は扱ったことがない」と言っていました)

保証協会の保証がついた融資では、返済できなくなった場合、保証協会が債務者に代わって銀行に返済します。

なので銀行にとっては安心して融資できます(最近は創業融資以外は100%返済ではなくなったのでそうそう安心できなくなっていますが)

ただし、当然保証料として融資額の数パーセントが掛かるので、融資を受ける側としてはあまりありがたくない制度です。

銀行が担保や保証協会に頼らず、その事業の将来性や返済能力を元に、独自の判断で融資できるようになればいいのですが、なかなか難しいのではないかと思います。

やはり

「事業の育成」

という観点から、保証協会や日本政策金融公庫のように、公的な資金による融資が今後も中心になるのだろうと考えています。