資金繰りに行き詰まった起業者の闘い

こんにちは、現在ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金についてのご相談受け付け中の行政書士兵藤貴夫です。

昨日今日とお客様の創業計画書を書いていたのですが、日本公庫の創業計画書を改めて見てみると、その冒頭で

「創業の動機」

を記載することになっています。

最初に書かれているのは、当然ですが日本公庫が創業者についてやはり重視している項目だからということでしょう。

と言うか、それがなければそもそも起業などあり得ないと思うのですが、同じ起業者という括りでもいろいろということなのでしょう。

自分の場合、これから起業する方ばかりでなく、起業後に資金繰りが行き詰まって相談に来られる方もいらっしゃいます。

資金繰りに詰まると、多くの起業者において思考がそれにロックされているように見えるときがあります。

「貧すれば鈍する」

の状態になっているわけで、そうなってしまうといい知恵も浮かばず、本業で身動きが取れなくなっているのに、思いつきの事業に手を出そうとしたりします。

そのときに、その窮状を耐えられるかどうかは、やはり自分の事業にどれだけ情熱と愛情を持っているかではないかと感じます。

サラリーマンにとっては、起業者の目的とは

「収入」

であるように見えるかも知れません。

しかし、多くの起業者の方にお会いして感じるのは、収入を第一目的としているケースは少ないということ。

逆に金儲けだけに情熱をもてる起業者はまれであるとつくづく感じます。

やはり

「自分の特技を生かして社会貢献したい、人の役に立ちたい」

と言った意識が先行している起業者が多いように思えます。

人間ですから収入は多い方がいいに決まっています。

しかし、それ以上の目的を意識している起業者の方が、事業が行き詰まったときの行動力、粘り強さを発揮できるのではないかと感じています。