事業承継としてのM&A

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

この一週間でM&Aのご相談が2件ありました。

もちろん大企業ではなく、小規模な事業を営んでいるお客様が同じく小規模な会社を、株式売買もしくは事業譲渡で手に入れたいというご相談です。

どのような形で事業または会社を引き継ぐのかわかりませんが、相手先が事業を手放す理由は同じで

「後継者がいない」

です。こういう話を聞くと

時代が変わった

とつくづく思わざるを得ません。

この相手先になぜ後継者がいないのか事情までは聞いていませんが、自分の周りでも、親の事業を継がずに子供がずっと公務員や会社員をやっている例はいくらでも見ています。

事業が赤字で将来性も見込めないのならともかく、やはり時代とともに価値観が変わったということなのでしょう。

少し話は変わりますが、自分はあまり大河ドラマなどは見ないのですが、現在放映中の「真田丸」は毎回欠かさず見ています。

このドラマでは、戦国大名がいかに自分の後継者(つまり世継ぎ)を重視し、その教育に力を入れたかが描かれています。

また周りの家臣もお家存続のために、その後継者をどうやって育て、盛りたてていくかに腐心します。

こういうドラマを見ていると、また

「時代が変わったな~」

と思うわけです。

社長が急死しても次の社長候補が誰もおらず、社員全員が途方にくれている会社の話などを聞いていると、また

「最高の経営者とは自分以上の経営者を育てた経営者」

という言葉が浮かんできたりするわけです。